No.105   今回はちょっと真面目に! |
2月11日・建国記念日、ディファ有明で行われた健介オフィス旗揚げ戦「Take The Dream vol.1 〜夢を掴め〜」を実況した。
非常に良い大会で、心地よい疲れが残った。充実感から来る心地よさだ。それは解説の金沢克彦氏も同じであった。 まず テーマである「夢を掴め」。 若者が迷走する現代社会、団塊の世代が定年を迎える今年2007年。だからこそ、我々は強く生きなければならない。 こんな時だからこそ夢を持って生きて行け!それが私が感じた今大会のテーマだ。 三島来夢という選手が佐々木健介の門を叩いた。某団体の人気選手だったが思うところがあって退団。0からの再出発。しかも勝敗に関わらずファンの支持を得られなければ不合格と言う公開査定マッチ。妻子を残し単身で上京。厳しい練習にも耐えたが合否は、この日の試合一発勝負。緊張感が伝わってくる。ましてや対戦相手は、元三冠・lWGP統一チャンピオンの小島聡。 その中を見事ファンの支持を得て合格。これには実況席も感動。 |
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そして迎えたメインイベント・佐々木健介vs中島勝彦。
佐々木の新日本プロレスから知っている私は一週間前に道場へ取材に。 そこで衝撃的な事実を目の当たりにする。 「おぃ そんなに大変だったのか」と思わず唸った。 そして対戦相手の中島勝彦は18歳、キャリア3年の若武者。幼き頃父と別れ、母親に楽をさせようと思い、格闘技の世界へ。それまでの人生は、決して順風満帆では無かった。そんな勝彦にとって健介は、親父そのものであった。 二人の関係を例えると、まるで現代版巨人の星である。 |
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まさしく「夢を掴め」。
健介は自分の団体を世界一にすると言う夢を、片や勝彦は 親父超えという夢を。そして何よりその闘いを通じてファンが何を感じとるか。 二人の生き様が、リング上で交錯し凄まじい闘いを演じた。どん底を見た男の強さと夢を持つ事の大切さを感じた。まさしく「夢を掴め」であった。満員の観衆の満足げに帰る顔が印象的だった。明日への活力になったであろう。 そして、ゲスト解説の北斗晶からは鬼嫁の匂いがしなかった。今日見た顔は 母の顔。まさに 鬼の目にも涙か。 |
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こんなに長文になったのも私の魂を揺さぶった大会だったからこそ。
だから、プロレスは素晴らしい!これだからプロレス実況は辞められない!良い夢を見させてもらいました(感動!感謝!)。 ◆この模様は3月11日(日)深夜2:40〜3:10、テレビ東京(関東圏ローカル)にて放送されます。 ご覧になれない方は発売が決定しているDVD(発売日未定)でご確認を!! |
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